“手を当てる”“触れる”“撫でる”“擦る(さする)”…
人が辛かったり痛かったりするときにします。
これらの行為は古くから人を癒す力があると考えられてきています。
触れることを通してリラックスの効果
…だけではありません。
不安や怒り,倦怠感や疲労感を軽減させることも考慮できます。
さらにリラックス効果にも
身体的リラックスと心理的リラックスの2つがあります。
身体的リラックスには副交感神経が優位になることで血圧や脈拍の安定,呼吸が深くなるなどがあります。
心理的リラックスはゆったりする,くつろげるなどの気分の変調がもたらされます。
このような触れることによる心身の変化は
皮膚を通して外部からの心地よく,優しく安心できる刺激によって
からだの内部にある内分泌(ホルモン)系から,ある物質によるものとも考えられています。
『オキシトシン』です。
“癒しホルモン”“愛情ホルモン”などと呼ばれていて
人が幸福感に包まれたときにたくさん分泌されます。
オキシトシンの身体的・心理的作用の一例をあげると
身体的作用
- 心拍・血圧の安定
- 疼痛の緩和
- 女性ホルモンなど内分泌系
- アンチエイジング
心理的作用
- 情緒の安定
- 愛着の向上
- 信頼関係
- 自己肯定感の向上
などがあります。
オキシトシンはセラピストの心地よい触れ方によっても多く分泌されます。
それでは心地よい触れ方とはどんなものでしょう。
面で圧力 軽めの圧を優しくかけます。手のひら全体で優しく圧をかけて触れます。逆に圧が強くなるほど侵襲性が高くなり受け手のほうの負担が高くなります。疲労感などには軽い圧のほうが適しています。点ではなく面で圧をかけます。
手のひらで密着 手のひら全体で触れます。人は苦手なものに触れるとき、指先だけで触れようとする。そのように触れられると、自分のことが苦手なんだと思われていると感じてしまいます。手のひら全体で柔らかく触れることで信頼関係が築かれます。また密着度が下がると受け手は「物足りない」「くすぐったい」といった、心地よさから離れた感覚が生てしまいます。
体の組織に沿って 血液や体液の流れ、筋肉の走行に沿って触れます。心地よさがより伝わるよう、脳に効率よく信号を伝えるためです。
手の温かさ あたたかな手で触れます。あたたかな手で触れられると安心するため、人は心もあたたまります。具体的に30~38℃の範囲は冷たさを伝える冷覚受容器を鈍くさせ、心地よさを伝える受容器が活発に活動し始めます。
手の速さ 1秒間に3センチ程度のストロークで触れます。この速度で触れると副交感神経がもっとも優位になります。逆にゆっくりすぎると「ぞわぞわする」「くすぐったい」と感じてしまうこともあります。
フルボディタッチングトリートメント(120分,150分)
普通のオイルマッサージのように、揉んだり押したりはしません。
ですから、コリのひどい方やむくみの強い方にはおすすめしません。
このメニューの特徴と目的は
- 揉んだり押したりのマッサージはしません
- 優しく触れて擦るようにタッチングするだけです
- オキシトシンの効果を十分に引き出すことが目的です
- 心地よさとリラックス効果が狙いです
- 肉体を通して精神の安定にもなれば…
- バスト(トップのケアあり)や鼡径部リンパのトリートメントも
フルボディタッチングトリートメント
120分 15480円
150分 19380円
- タオルをかけますがオールヌードでの施術になります
- 生理中や不正出血のある時は受けることがあります
- 施術前のカウンセリングやお着替え・オイルの拭き取りなど、施術時間+45分くらいが目安です